令和5年度より新たに開始した「松阪・豪商スピリット事業者認証制度」について令和6年度の認証制度への申請者を募集いたします。この認証の特徴は「信頼や価値の掘り起こし」にあります。仕事への価値観が変わりつつある今、豪商の精神から自社の魅力を再確認し、それを可視化することによって、よき事業所にはよき人材、よき取引先、よき顧客がつながるよう支援していく認証制度です。〝豪商のまち松阪〟ならではの新しい企業価値創造です。

令和5年度 (前回)認証事業者 事例発表(動画でご覧いただけます)

■制度概要
(目的とねらい)

松阪市は多くの豪商を輩出したまちです。豪商を「多くの利益を得た商い」という〝結果〟だけで見るのではなく、そこに至る〝過程〟にある「心構え」や「価値観」に着目し、有識者でまとめた内容が〝豪商スピリット〟です。

『松阪商工会議所・豪商スピリット宣言』としてホームページに掲げており、豪商スピリットをもった企業活動が盛んになることや全国に広がっていくことを支援するために認証制度を構築しました。認証制度の特徴は「非財務情報」(財務諸表などの数字で表すものではない情報)に焦点を当てている点です。数字で表しやすい「売上、規模」ではなく、「信頼、働きやすさ、地域密着」などの非財務の価値を豪商から学び、企業価値や存在意義として可視化します。

それにより人材獲得、早期離職防止、新規顧客獲得、士気向上、シビックプライド(我がまちへの誇り)などが高まり、未来や次世代から愛されるサステナブルな事業所が認められるよう支援する事業です。表現しにくかった価値や魅力を可視化し、市内事業所の持続可能な成長を後押しし、地域経済の発展や社会課題の解決を図ります。

申請者募集詳細


■ ご参考(経緯、背景)について https://m-cci.or.jp/?page_id=8821

■認証制度実施要項

■認証対象
(申請者の要件)

松阪市内に本社、本店、支店等の事業所があり、申請日現在において通常どおり事業を営んでいる事業者(NPO法人、社会福祉法人 含む)

但し松阪商工会議所会員事業者については市外事業者であっても対象とする 

■募集期間
(令和6年度)

令和6年7月1日(月)から9月6日(金)まで  
※令和6年度は上記が募集期間。令和7年度以降も毎年1回の募集および認証の予定

■認証制度のスケジュール

(1)7/1~9/6…募集期間(申請期間)
(2)9月下旬…審査会
(3)10月中旬…松阪商工会議所にて承認 → 公表

■応募方法

自薦により応募。まずは申請書類をダウンロードしてください。

申請書・誓約書

申請書(様式第1号) ※WordファイルまたはPDFファイルをご使用ください。

誓約書(様式第2号)

提出方法
(申請書類・提出方法)

自薦により応募。まずは申請書類をダウンロードしてください。


提出書類と提出方法は下記のとおりです。

・提出書類  申請書(様式第1号)、誓約書(様式第2号)
・提出方法  松阪商工会議所に郵送又は持参
・提出先   〒515-0014 松阪市若葉町161-2  松阪商工会議所「豪商スピリット認証」係

申請書記入方法

様式第1号(申請書)の「2 事業活動について」の記入について

別表の「豪商スピリット宣言」の6項目をお読みいただき、それぞれの精神にまつわる自社の〝活動内容〟をご記入ください。また、当てはまる活動内容が見当たりにくい場合は〝活動予定〟をご記入ください。活動予定を記入できるのもこの事業の特徴です。いずれもない場合は「なし」とご記入ください。
1つの項目に複数の活動をご記入いただいても結構です。記載内容は営利活動でも社会貢献活動(公益的活動)でも結構です。数字では表しにくい価値観・精神(理念、存在意義)など自由にご記入ください(もちろん数字で表現していただいても結構です)。数字で表しにくい非財務情報、定性的価値を可視化することを目指してください。

ご記入前に社内で意見交換をしてから記入いただくとなおよいでしょう。担当者が一人だけで書くのではなく「ベテランと若手」、「総務・営業・製造など「部署」や「部門」を超えて」、「正規と非正規」など、多様な立場の方々が対話してみてください。新しい気づきが手に入り、さらに社内が一枚岩となります。
そのプロセスがあることもこの認証制度は期待しています。

用紙の記入スペースが狭い場合は表の高さを自由に拡げてご記入ください。枚数が増えても結構です。手書きでご記入の方は別紙をご用意いただきご記入ください。

申請書2ページ目の記入例

■審査方法

「産・官・学・民」の各セクターから2名ずつの有識者(合計8名)が、提出された書類のみで審査します。プレゼンテーションはありません。
また、応募事業者の実績を審査員個人が認知していたとしてもそれを評価に加えるのではなく、書類に記載されている内容のみで審査しますので、解かりやすく丁寧な記載を期待いたします。

審査方針

非財務情報、定性的内容など数値で表しにくい情報が多くなりがちであることから、多様なセクターの視点で、極力 偏りがないよう審査します。豪商は事業が永く繁栄しました。そのことから記載内容が「持続可能(サステナブル)と感じられるか」、「人、社会、未来から必要とされる活動や考え方であるか」で審査します。活動予定の内容においては「希望や可能性を感じられるか」で審査します。事業を記載する場合、その内容を説明するだけではなく「我が社はこういう〝想い〟を持って取り組んでいる」というスピリット(精神)、志も記入してください。

審査項目

『松阪商工会議所 豪商スピリット宣言』にある6つの精神が審査項目です。
1 社会からの信頼を得ることを何よりも大切にする精神
2 企業活動を通して社会に貢献する精神
3 自由で革新的な発想とそれを実現する強い精神
4 多様な人や考え方との繋がりを大事にする精神
5 働く人を大事にする精神
6 変化に対応し生き残りを図っていく精神
それらの豪商精神をお読みいただき、各事業所の活動を表現していただきます。
これら6項目にはそれぞれ説明文があります。

審査員   

順不同・敬称略

〈産〉
・松阪商工会議所 青年部会長(令和6年度:西山裕貴)
・三井高輝(三井物産オルタナティブインベストメンツ(株)代表取締役社長、松阪三井家12代当主)
〈官〉
・松阪市 産業文化部 部長(令和6年度:川村浩稔)
・松阪公共職業安定所 所長(令和6年度:石橋利宣)
〈学〉
・村林 守(松阪ルネサンス懇話会座長、元三重中京大学教授)
・青木雅生(三重大学リカレント教育センター教授)
〈民〉
・門 暉代司(NPO法人松阪歴史文化舎理事長)
・米山哲司(SDGsアドバイザー、NPO法人Mブリッジ代表理事)

認証

審査会を経て、松阪商工会議所より認証されます。

■認証の特徴とメリット

「よい企業」の〝よい〟にはさまざまな視点があります。信頼などの非財務情報は可視化されにくい情報でした。申請に向け社内での職員間の対話等で再確認、再発見をし、それを言語化することで自社の価値の再認識となります。社員との対話テーマが「自社の価値の探究」を行うことは社内の共通認識が生まれ、つながりが強固になります。この認証制度は広告にはない広報効果があり、企業価値向上の仕組みでもあります。

〈認証の主な特徴「価値の再認識」〉

「価値の再認識」が主な特徴です。特に次の3点にあります。
1. 応募前に社員間が対話することによる自社の価値の再認識
2. 認定後の数字で表しにくい信頼などの価値を社会が再認識
3. 今後の活動計画も記載できることで未来への想いの再認識

〈再確認・再発見の視点の例〉

・地域密着型企業
・社会課題対応型企業
・CSR(企業の社会的責任)、SDGs(持続可能な開発目標)への対応

〈認証後に得られることの例〉

・企業イメージの向上
・社員の士気向上(早期離職防止効果)
・新たな切り口による新規顧客、取引先、ファン層の拡大
・見えにくかったBtoB企業の魅力、価値の発信

〈得られる支援や活用〉

・松阪商工会議所ホームページ等において事業者を掲載
・認定事業者の紹介を兼ねたパネルディスカッションやセミナー参加
・新聞等マスコミへのPR
・認証マークの使用(自社のホームページなどへの掲載や活用)
・産官学民の審査員からのフィードバック

〈今後の支援の予定〉

・地元高校生の取材による事業者紹介
・実践企業が集う「豪商スピリット認証事業者コミュニティ」への参加
・専門家派遣によるCSR、SDGs支援

■関連事業のスケジュール

7月31日(水)………… 豪商スピリットセミナー 1
・令和6年11月下旬… 認定事業者の紹介を兼ねたパネルディスカッションまたはセミナー
※令和7年度以降も定期的に認証制度の機運を高めるセミナーや勉強会を予定

■申請費用

無料

■事務局

松阪商工会議所 特定非営利活動法人Mブリッジ

■問い合わせ先

松阪商工会議所 担当:川口、楠谷、中西 友
電話:0598-51-7811